バレンタイン(=企画開始)まであと14日。
4コマ感覚でどぞv
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啓太は途方に暮れていた。
「うぅ…なんだって俺がこんなヒラヒラの服着なくちゃいけないんだよー…」
「ま、まぁまぁ…ほら、企画なんだし!」
なだめる和希にくわっと食って掛かる啓太。
「だ・か・ら! なんでよりにもよってこれ!!」
「そりゃー、メイドさんだからだろう」
「あっさり言うな!」
「大丈夫、啓太きっと似合うぞー」
「嬉しくない!」
和希は啓太からメイド服を受け取り、びらっと広げて胸の前にあてがう。
「……丈がちょっと短いような気が」
デザインはきっと女の子なら喜びそうなモノだと思うがしかし、出来たらもう少し控えめでもいいんでないかいとか思って呟くが。
「あぁ、平気平気。これにブーツ履くんだし」
「へぇ……そうなんだ」
ブーツか…。
…蹴ってもいいかな?
「うーん、ちゃんと啓太のサイズで作ったからこれで手直ししなくても大丈夫だと思うんだけど…」
「ってちょっと待て…まさかコレ、和希が作ったのか?」
「勿論v」
「……(仕事しろよ。つか余計なことしてないで休めよなー!泣)」
「デザインは割と気に入ってるんだけど、一つだけ欠点が…」
「欠点?」
こくんと頷いた和希の視線は真剣で、それを見た啓太は「あぁやっぱり専門家(?)はこういうのこだわるんだな」とか職人気質に感心しかけたのだが。
「これだと……脱がしにくいんだよな」
ぽつりと呟かれたその言葉にぴたと凍りついた。
え…幻聴?
「………はい?」
そうであってほしいなーとか思って(というか祈りをこめて)聞き返す。
が、和希はやっぱり真面目な表情でのたまった。
「この胸元の紐だろ? あとエプロンのリボンもだし…それほどいてもまだ下に着込んでるわけだから、その先は…」
「わーわーわー!! 生々しい発言するなー!!」
「作った俺としてはちょっと勿体無いんだけど、今回の脚本には『最終的には破るのも可』って書いてるし…」
「え!? ちょっ…どこに!!?」
「ほら、ここ。『困難ならいっそビリビリと…』って」
冗談かと思ったが、企画の脚本(あるのかそんなの…?)に本当にメモってあるし。
「……orz」
さすがの啓太もこれには打ちひしがれた。
和希はそんな啓太の肩を抱いて、ぽんぽんと背中をあやすように撫でる。
「大丈夫だって。さすがに演技だし…いくらなんでもそんな乱暴なこと俺はしないよ」
「和希……」
「俺の器用さは啓太もよく知ってるだろ?」
「えっと…(なぜ、そこで腰に手を回した挙句に俺に跨る…?汗)」
「優しくするからv」
「ちょっ、押し倒すな…っ!」
「予行練習だよ?」
「え、わあぁぁっ!」
企画開始まであと・・・14日。
「和希のバカーっ!」
啓太の受難は始まったばかり。
☆4コマ風味なお遊びSSSですから真面目に読まないように!
ちなみに上記の「ビリビリと…」はぴぱるさんとの衣装の打ち合わせで出てきた単語だったりしますv
(※下参照)
雛守『「なんで俺はこんなデザインにしたんだー!(ご主人様血反吐の叫び)」』
ぴぱる『いいんです!そもそもメイド服は、露出のない清楚なところからのぞくアレがいいものなんですから』(1/12絵チャより一部抜粋)
あぁ、ぴぱるさんが熱弁してるよ(笑)
この辺の話はまた後日めいきんぐあたりで詳しく語りますので。
本編でご主人様がメイドさんの服を破くかどうかは…神のみぞ知る?
(でもね、一応断っておきますが…ぴぱるさん曰く「15禁」なのですよ。笑)
「メイドのススメ 2」
次回は会計のお二方がゲストです(多分…ってまだやるのかコレ!?)

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