※4コマ感覚で!
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会計室にはいつもの面子が揃っていた。
啓太と和希、プラスこの部屋の主である西園寺と七条の4人。
ちなみに、ついさっき丹羽がドアを叩いたが門前払いを食らわせた。
彼の出番は次回予定(多分)
「さて、じゃあ僕はお茶をいれましょうか」
仕事が一段楽したので七条が立ち上がる。
「あっ、七条さん。俺手伝います!」
同時に啓太もソファから慌てて立ち上がった。
そのまま七条のもとへ向かう。
「いいんですよ。伊藤君はお客様なんですからのんびり座って寛いで…」
「あのっ…俺、お茶を入れる練習したいんですっ」
「…練習?」
七条だけでなく、ソファに座っていた和希と西園寺も顔を上げた。
啓太は頬をかすかに染める。
「……個人的にはかなり不本意なんですが、今度なぜか(どこかの誰かさんの企みで)メイドの役をしなくちゃいけなくなりまして…」
どんどん声が小さくなるのがまた可愛かったり。
「引き受けたからには…基本的なことは覚えておこうかなって…」
「「……」」
西園寺と七条の(結構冷たい呆れた)視線が和希にいくが、当の和希はしれっとしている。
こういうところは神経図太い、かも。
「遠藤…お前…」
「…伊藤君も大変ですね」
労わるような二人の眼差しに啓太が泣きつこうかなと思いかけたその瞬間。
「二人ともそんな顔するけど…啓太のメイド姿は見たいんだろう?」
和希の投げたその問いかけに、二人が啓太を一度見た。
「……」
「それは…まぁ、きっと可愛らしいメイドさんでしょうから」
ちょっと照れたような西園寺と、にっこり微笑んで黒い羽らしきものをぱたぱたさせる七条。
「!?」
「可愛いのは俺が保証するよv」
「もう衣装合わせしたんですか?」
「勿論v」
「……」
啓太は悟った。
この二人も敵だ、と。
仕方なく啓太は七条の給仕を黙々と手伝った。
「それにしても…遠藤君は少々浮かれすぎですね」
「確かに」
苦笑する七条とちょっと不機嫌そうな西園寺。
「それは…仕方ないだろう?」
「まぁお前はそうだろうな」
呆れた眼差しのまま西園寺は紅茶を飲んだ。
「ちなみに二人とも、企画開始の2月14日が何の日か覚えてますか?」
にこり、と七条が微笑む。
「え、バレンタインデーじゃ…」
「あ」
和希に手を引かれ渋々隣に腰かけた啓太は首を傾げ、和希は短く声を上げた。
「思い出したようですね、遠藤君」
ばさばさという幻聴に和希は嫌な予感がした。
「……そういえば、西園寺さんの誕生日も確か……」
「……」
西園寺は無言のままだ。
「えっ! そうなのかっ?」
「そうなんですよ、伊藤君」
「じゃあ、当日はお祝いしなきゃ!」
「ありがとうございます。さすが伊藤君ですね」
「いえ、だって…俺いつも西園寺さんには助けてもらってますから!」
「というわけなので、遠藤君?」
「何が『というわけなので』ですか…」
ばさばさばさ(←悪魔の羽音)
「さすがの僕も、せっかく覚悟を決めて伊藤君がメイドを引き受けたのにそれを辞退させるような真似はしませんよ?」
「え、俺はすぐにでも辞退し…」
啓太の言葉は笑顔の悪魔さんの羽音と言葉にかき消される。
「伊藤君には郁の家のメイドさんになってもらうというのはどうでしょう?」
「ちょっ! 何言ってるんですか!」
「あぁ成程。それはなかなかいいアイデアだな、臣」
「そうでしょう?」
「ちっともよくないです!」
「えーと…あの、三人とも?」
「当日は楽しみにしてますね、伊藤君v」
・・・当日、どうなるか(またもや)神のみぞ知る?
☆とりあえず時間ないのでこれで一時UPします!
んでは、行ってきます!
★おーっと、誤字発見ー。orz
一晩もさらし者とはなんと恥ずかすぃー///
まあ、遅刻寸前でのUPだから許してやってくれ(泣)
メイドサイトにUPするときは(って、UPするのかコレを…勇者だな俺。orz)もしかしたらちょっと付け足すかも・・・。
今は気力がないので、このままで逃げるぜ御免。

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